*** スリップウェアとは ***
18〜19世紀、英国の風土が生んだスリップウェア。
半乾きの化粧土の上に、スリップと呼ばれる泥状の化粧土をのせて、
引っ掻いたり、揺らしたりして模様をつくる伝統の手法によって、簡素で健康的な美しさをもつ陶器。
英国では生産が途絶えるものの、日本人によって新たな美を見出されました。
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イギリスでも学ばれ、現在は信楽にてスリップウェアを中心に作陶されている山田洋次さん。
山田さんのスリップウェアは高温度で焼かれておりオーブン、レンジ対応の丈夫な器。
ナイフ&フォークで酷使して使っても大丈夫!
スリップの技法を用いて、現代の日本の食卓に生える器を作られています。
より古典的なスタイルに近づけようと生み出される器は、
土の素朴な温かさと洋次さんのほんわかとした優しさを感じ取れます。
一枚ずつ紋様も異なり、『一期一会』となるスリップウェア。
使い続ける事でいい表情になってくるのも楽しみたいです。
古典的な紋様のひとつである縞紋、シンプルでありながら存在感のある線が印象的。
貫入が入るように焼き上げ、皿端には釉薬をのせずにエゴマ油を塗り焼き上げられた
手間のかかったシリーズとなります。
既に数十年の時を経た様な味わい深い一皿。
しっかりとした深さもあり、大振り野菜やお肉、汁ものにも対応してくれます。
◆山田洋次
1980年 滋賀県東近江生まれ
2002年 信楽窯業試験小物ロクロ科修了
2007年 渡英、MazehillpotteryにてLisa Hammondに師事
Sodaglaze(ソーダ釉)を学ぶ。
2008年 帰国後、信楽にて製作中
スリップウェアの技法を使って器を製作
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